ご覧になってますか?
NHKスペシャル1月22日(日)29日(日)9時〜放送されていました。
見てない方は、2月18日午前1:20から再放送がありますので、
録画してご覧ください。
2月19日(日)第三集の放送があります。
初回の内容。
協力しないと出産しにくい。
人類が直立歩行をするようになって、骨盤が横に長くなり難産しやすくなった。
人は人の表情に注視する習慣がある。笑顔で敵意のない事を示す事ができる。
集団生活が出来る様に自発的協力を生む。
知らない者同士でも協力する能力がつく。
7万4千年前インドネシア・スマトラ島のトバ火山が
過去10万年間で最大の噴火。
平均気温が5度下がり植物が減り、動物もいなくなった。
現生人類の傍系の人類は途絶え、
現生人類とネアンデルタール人のみになった。
アフリカの人口が2万人にまで激減。
絶滅の危機。食糧難。食料を求めて、
アフリカからさ迷い歩く旅に出たが、地球が冷えてなかなか世界に広がる
ことが出来なかった。
2回目の内容は。
道具を巧みに作り出した。
子どもを残す出産が、離乳食を与えることにより
毎年でも可能となり人口が増加。
アフリカを6万年前に飛び出した人類は、
5万年の間に南米の
南端まで到達。(グレートジャーニー)
新しい生活の場を求めてアフリカを
脱出したが、氷期に遭遇して現在のイスラエルの地で足止め、
南下してくるネアンデルタール人と争うことに。
体格に勝る彼らと争うときの武器が
人類最古の飛び道具、投擲具(とうてきぐ)。
手首のスナップをきかせると
100m先の目標にやり状の棒を当てられた。
ネアンデルタール人の得意な3メートルの
ヤリよりもはるかに有利だった。
オーストラリアの原住民アボリジニの人が
投擲具を使う80年前のフィルムが残っていた。
すごい迫力。
集団で罪を犯したものを罰する道具にも使われた。
最初は足首に、次は太もも、最後は胸に。
集団で狩りをすることになり
仲間が増えた。ゴリラは35頭、チンパンジーは65頭、
ヒトは150人。
ネアンデルタ−ル人は孤立した生活で、現生人類は集団でいた。
多くのアイデアを試してみるためには、集団の数が勝負だった。
移動する場所がなくなる時代になると、
武器を人同士が向け合うことに
なってしまった。
仲間を大切に思う心が、皮肉にも暴力の連鎖を引き起こす
もとになった。
予告内容を見ましょう。
第三集は、大地に種をまいたとき。狩猟から農耕へ、
『協力する仲間』と
『避けあう他人』から
長く付き合う隣人へお互いの存在のあり方が変わる。
第四集は、そしてお金が生まれた(仮)
紀元前4000年西アジアに都市が生まれ
麦や家畜などで賃金を払う分業方法ができた。
職人が技術革新を進め、生産が増え、都市の繁栄が、格差を作る。
貨幣経済が始まり、ますます欲望を掻き立て、資源を使い果たすことになる。
ギリシャ文明は衰退することに。
今のギリシャ危機が重なりそうです。
『進化から見た病気』 栃内 新 著
ブルーバックス 講談社820円+税
P144に、二足歩行と引き換えにヒトが背負った三重苦。
それは、腰痛、内蔵下垂、難産。
進化による巨大化した脳が通るための産道を
広くするにも限界がありギリギリの未熟児状態で出産するようになった。
未熟児状態は、不利なことだったが、
大きな脳はヒトが文化・文明で繁栄するには
大いに有利であった。
『飛び道具の人類史』アルフレッド・W・
クロスビー著 紀伊國屋書店2800円+税
後期旧石器時代(4万年〜1万2千年前)
私たちの祖先は飛び道具を発射する斬新な方法を発明した。
同時に技術や文化の進歩が加速され、文明に向け
一歩を踏み出した。
矢や槍を投げる時に用いる棒状の道具を発明。
アトゥラトゥルと呼ばれるもの。
腕の長さが約2倍になる事で手で投げるよりも、
より遠くへより速く正確に投げられた。現生人類は行く所々で狩りを確実に
こなし世界にひろまった。 番組とこれらの本もご覧ください。
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