
ブックショップ マイタウン定価945円
平成20年12月発行
6月13日(日)の午後11時ごろにNHKBSハイビジョンを見たら
縄文人の話をしていました。ハイビジョン特集(私たちはどこからきたのか~
日本列島人の起源に迫る)という番組でした。ご覧になりましたか?
広島放送局に勤務していた井上あさひアナウンサーと
東京上野の国立科学博物館の馬場悠男さんが番組を案内していました。
インターネットで国立科学博物館のホームページを開いてみると
番組で紹介されていた場面の展示物がたくさんありました。
実物を見に行って、みたいですね。
たまたま手元に持っていたこの本と
内容がほとんど同じようでした。
4万年前~ 旧石器時代
1万5000年前~ 縄文時代
2900年前~ 弥生時代
1750年前~ 古墳時代
縄文時代は1万2000年続いたのです。最近の時代区分だそうです。
この表のように縄文時代は、さらに細かく6期に分けられています。
縄文土器と食物の関係で分けると 分かりやすい。
ドングリ類はクヌギとかナラのドングリで
粒のままのアク抜きをしていた。
製粉してアクを抜く技術は
4000年前ごろの温暖化が進むころまでなかったそうです。
先のとがった尖底土器にドングリを入れて、
底に石を当てて浮かせ火のあたりを良くしていたと。
湯を沸かすこと一日40回し、3日間繰り返した。
ドングリのアク抜きは大変でした。
取ったでんぷんを団子にして焼いて食べた。
後期になると網目模様のスタンプ形土器を作って、この団子に模様をつけて食べていた。
なかなかおしゃれでした。
ただのロープの縄模様をつけていたと思ったら大違いです。
縄文人は漁業もよくしたそうです。ヤスや、モリを進歩させた。文化水準が高くなったと。
縄文人にも色々な人たちがいて、サハリン・北海道経由のマンモスハンターや、
海水面が120メートル下がっていた旧石器時代に朝鮮半島南部から、せばまった海峡を
丸木舟のようなものを使って渡ってきた人たちの子孫が縄文人になったようです。
色々な時代に色々な地域から日本列島に来たらしい。瀬戸内海は陸地だったらしい。
韓国南部と北九州は往来の盛んな地域だった。
稲作も縄文時代末期にこの地域から伝えられ、
あるとき急速に広まったそうです。
弥生時代に変わっていくわけです。
講演会の内容を本にされていますので、読みやすい本です。ぜひお読みください。
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