内田　樹（たつる）先生の書かれた本です。ひねりのある文章なので読み返し
読みかえしながら、二か月ぶりに読みました。そんな6月2日午前10時ごろから、
鳩山さんが何かを話しています。何かの言い訳のような　テレビの声でした。

　辞任？お辞めいただく！へ～！たまげましたね。晴天の霹靂（へきれき）。
雷が落ちました。後から知ったのですが鳩山さんは政局の人なのだとか。
判断力と決断力があった。前日の左手親指サイン。これだったのでした。
　菅総理大臣にかわったら、
首相に期待するかの世論調査も・・・で、20％から60％に大幅アップ。　
期待したいですよね、鳩山さんにも期待したかった。
日曜日の朝6時から、ＢＳ／ＴＢＳで時事放談という番組があります。
現職の大臣も出る事がある司会者と三人で語る政治番組。
見てらっしゃいますか。面白いことを話していました。
5月末には政局として最も可能性がないとしていた、鳩山・小沢同時辞任。
この期に及んでは、幹事長を辞めさせたので最も良い判断だったと。
想定外のやめさせられ方だったとの事。
ある種のマインドコントロールが　解けた瞬間。
菅さんが、民主党代表に決まった直後に『ノーサイド宣言をしたい。
全員参加の党にしたい。』　と、発言。ノーサイド？分かります？サイドがない、
ゲームオーバーのことでしょうか。辞書を見ました。ラグビーで試合終了の意味、
敵味方の　区別が無い　意。なるほど、全員仲間に成ってほしいということですね。
分かりやすく言ってくれたらいいのに。色々物議を残している菅さんですが、
年金未納問題で民主党代表を辞めさせられた件はその後大丈夫なの？と、
思いますよね。司会者はさらりと『社保庁の誤りだったことがのちに判明。』
とコメント。確か、頭を坊主にして四国のお遍路に行かれていましたよね。
菅さんの公式サイトにも市役所の担当者と社保庁とのやり取りに問題があった、
いくら説明をしてもマスコミは聞き入れず代表を辞めるまで徹底的にやっつける
という態度だったと。大変な苦労とマスコミの勉強をされたでしょうね。　
マスコミの性格は、国民の性格でもあるわけです。70年前の戦争も、
マスコミの勇ましい記事を読みたがった国民がいたことも事実。
冷静さと忍耐力が国民には大切ですね。
　本に戻ります。　
日本人は、日本人とは何者か？という日本人論が好きな民族である。
日本人にも、自尊心はあるけれど、
その反面、ある種の文化的劣等感が常に
つきまとっている。なんとなく国民全体の心理を支配している、
一種の影のようなものだ。
本当の文化は、どこか他のところでつくられているもので、
自分のところのものは、なんとなく劣っているという意識。
日本は、一大文明の辺境異民族の一つとしてスタートした民族。
梅棹忠夫氏が、５０年以上前に書いた『文明の生態史観』からの引用。梅棹氏の
指摘した状態は現在まで少しも変わっていませんとの事。
縄文人、弥生人、渡来人などが混じりながら日本文明が、作られてきます。
卑弥呼のころから中国大陸との交流が多くなり遣唐使へ。
中華思想の世界観の中で日本を作り次第に日本独自の日本文明。
幕末に欧米の世界観が内向きにまとまっていた日本を襲う。
判断が出来ない
幕府の役人は、国を混乱させる。20年、30年続きました。　
　まさに、バブル社会からの20年そして現代に重なります。
独特な価値観のある日本人・日本文明について
色々な人の考えを知るのは
いいことです。　ご一読ください。

　　　　　
　　　　　新潮新書　内田　樹著
　　　　　740円+税

　

　　　
　　　真逆の日本語　井上明美　著

梅雨入りは？6月は、空梅雨？