精は、　どういう意味でしょうか？
精の意味に睛（せい；瞳の意味）と有りました。
眼睛とは；めだま、ひとみと有ります。　　
では、目の疲れと、どう違うのでしょうか？　
目が　痛い、目が疲れると　感じても
いつしか忘れてしまうものや、休憩や睡眠をとることで疲れが
取れる程度のものは目の疲れと呼び、
なかなか取れないものを眼精疲労と呼び分けます。　
　
　　　　眼精疲労の症状には、　
目の症状　　
　　　　　　 目がぼやける、かすむ、目が疲れる（遠方のことも、近くのことも）　　
　　　　　　 目が重い、まぶたが重い　　しょぼしょぼする、まぶしい　

からだの症状
　　　　　　 肩こり、　疲れてだるい　　頭痛、　めまい、　吐き気

原因はどこにあるのでしょうか？

(1)視力1.0が楽に出るためには、眼球内の光を感じる網膜に、
正しく見たい物が写ることが大切です。
近視、遠視、乱視、
左右の度が違いすぎる不同視
などから起こる視力障害　；屈折異常

(2)メガネやコンタクトが、合っていない

(3)年齢による近方視力不良；調節力低下

(4)外斜位、内斜位などの存在；

(5)緑内障、虹彩炎、蓄膿症、歯の病気発熱、更年期、偏頭痛などの病気

(6)コンピューター、パソコン、携帯電話、ゲーム機などの画面を見続ける習慣

(7)仕事の疲労や精神的なストレス　　

などが、単独でなく重なり合って眼精疲労を起こします。
(1)～(4)は、メガネやコンタクトを適切に使うことにより改善が望めます。　
(5)は、病気の発見と治療で、　
(6)(7)は、仕事や勉強、遊びの仕方の見直しや休憩の取り方などで改善させましょう。

ドライアイ症のためのメグスリや疲れ目のメグスリが効果的なこともあります。
原因治療とともに、症状の緩和に役立たせましょう。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　高橋ひとみ　著
　　　　　　　　　　　　　　　　農山漁村文化協会　定価1200円（税込み）

　子どもが近くを見る視力について詳しく書かれた力作です。
幼児、学童に携わる人には必見です。ぜひお読みください。

　近見視力とは、目の前３０ｃｍの文字を見分ける視力のことです。
教科書やノート、パソコン、携帯などの画面を見るのに大切な視力です。
二、三十年前に比べて、近くを見ることが多くなっています。
商品に書かれている説明文も小さな文字で書かれています。

　大人の近見視力低下；老眼は以前見えていたのに
見えにくくなったと自覚できますが、
子供の視力は成長とともにだんだん見えるようになるので、
近くがぼんやりとしか見えなくても、これが普通と思って
本人から近くが見えにくいとは言いません。

　本の文字が読みづらそう、算数の位取りを間違える、
勉強が　はかどらない。　
また、ドッヂボールが上手くできない、
ボール投げが不得手。ちょっとした段差でつまずくなどが、
近見視力不良で起こることもあります。
　　　　　　　　　ご注意を。　
　さらに普通の視力（遠見）も近見視力も
６歳ごろまでに発達が完成します。
小学校に入るまでに視力を育てることが大切。
三歳児検診、就学前検診で視力を検査することも大切です。
見え方が良いかどうか家族も、周りの大人の人も
気にして子どもの様子を見てください。