8月30日は、衆議院議員選挙の日です。過去4年間で良いこと悪いこと
色々有ったでしょうが、政治的判断の違いで悪くなったことをした政党は、
反省をしてもらいましょう。
今までのやり方では、将来の夢が語れません。
官僚さんに頼る政治は遠慮しましょう。
官僚さんは、政策の実行にその特技や才能を発揮してもらいましょう。
政治的な判断は、国民と国民の負託を受けた政治家が適切に行うのが
これからですね。郵政解散のときに国民を間違った方向にあおったような
政治家が出ないようにするのも国民と政治家の責任でしょうね。
投票をお忘れなく!
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インフルエンザウイルスが、南米などの南半球で急速に感染拡大をしたので、
WHOは、6月11日に警戒レベルを最高のフェーズ6に上げました。
世界では北半球の冬に再流行するのではないかと対策が急がれています。
では、日本の危機管理は?
最新の研究結果では、今回のインフルの至死率は
0.5%で、季節性の約0.1%に比べて高い。妊婦や体力の弱くなっている人の場合、
ウイルス性肺炎になって重症化することがある。人工呼吸器の確保が大切。
南米チリの病院の混雑した映像が8月18日のNHKで放送されていました。
感染症と非感染症の区別、重症と軽症の区別、病院機能を麻痺させないこと。
保健所対応の発熱外来時受診指示では対応不能。
軽症の人は、家で安静にして
治すのが一番らしい。インフルエンザの薬も いらないとのこと。
受診する患者数を減らすことが大切。 重症者には手厚い治療を。
著者も同じ事を言われています。
メキシコから始まった今回の
豚インフルエンザを、新型インフルと呼んでよいのか?
対策が取られてきている
強毒性が予想されている鳥インフルを、新型と呼んでいたからです。
毎年のように突然変異でウイルスの表面を変化させて来る相手ですから、
新型といわずに特徴のある言い方が、間違いがなくてよい。
舛添厚労大臣が夜中に緊急記者会見をしたころに、
飛行場での水際作戦の有効性に早くから疑問を言われていた先生が、
この本の著者です。
37歳と若い。
感染症とは、微生物が体の中に侵入し熱や体の不調を起こし、
時に生命を危険にさらす(肺炎や脳炎など)病気です。
微生物に触っても感染しないこともあるし、感染しても症状の出ないこともある。
個人の免疫力も大切で、免疫力が弱まっているときは感染症になりやすくなる。
一概に、誰でも どこにいても いつでも同じ病気になるわけではない。
様々な症状を表す患者さんに適切な医療を行うには原理原則基本が大切と。
風邪をちゃんと、原理原則により治せる医者ならば、
エイズも新型インフルにも対応できます。
日本は不名誉なことに国際的に感染症大国と呼ばれています。
2001年の調査では、ハシカにかかった人数は、
米国116人、日本 推計数で278,000人。
2008年の全例報告の人数でも11,000人。米国の100倍で人口比を入れると
200倍ハシカになることに。
ハシカと風疹におたふくカゼの混合ワクチンを開発して
接種したら副作用で無菌性髄膜炎が出たために、
全員が受ける定期接種をやめて、
任意接種にしたために接種する人が減り、
ハシカでなくなる子どもが増える問題に戻る。
副作用を怖がり副作用を管理することで得られるメリットを考えない。
著者いわく、理想とするビジョンや目標とするゴールも定めずに
場当たり的に仕事をするのは、日本の官僚の特徴です。
大所高所から判断をしないで闇雲に些細な指示を出すことに
まじめさと生きがいを
感じられても困ります。 インフルがうつるのは、セキやクシャミの時のしぶき
(飛まつ)です。飛まつの粒は、5ミクロン以上と大きく飛距離は2メートル未満
とのこと。離れていればよさそう。マスクもN95のような息苦しくなる高性能な
ものはいらないと。高校野球選手やプロ野球選手もインフルに、感染して試合に
出られなくなったとのこと。
普通のインフルと同じ付き合いが必要になってきました。
ただし、かなりかかりやすいということです。軽症の時は、自宅で安静にして
体力でインフルを治せるか? 国民全員にインフル対策の啓蒙が益々大切です。
選挙でもインフル対策を啓蒙して欲しいですね。
感染症は社会生活と広く関係しているので、著者の意見は大変社会的な価値が
深いものです。詳しくは、本書から。

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