monsin gokui

問診の極意
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変わったことはありませんか?」
『うっとうしい・・・・』
「何が うっとうしいのですか?」
『うっとうしい・・・・』
「どちらの目ですか?」
『うっとうしい・・・・』(両目らしい仕草)
「両目が どうして うっとうしいのでしょうか?
 ○○○でうっとうしいと話してもらえると分りやすいですよね!」

 もう 6年も来られている患者さんとの会話です。
結論から言うと目の不快感を言われたようです。
朝 すっきり目が開かない、何かまばたきすると ひっかるようだなど。
性格の分っている患者さんでもこうなのですから
初めて 診察に来られた患者さんで
このような 結論だけを言われる方に出会うと
お話しを聴くのが長くなり、しかも要点が
とらえにくく お互い困ってしまいます。

眼科の診察は、眼に関する症状や心配事を中心に
全身の病気のこと、生活習慣のこと、心理的なことなどを
相談していただくことです。

相談とは、相手に自分の物語を語るということですね

@何が どういう症状で 気になるのかを まずお伝えください。

Aいつ頃から 気になっているのか。
  だいぶ前と 漠然と言われても困ります。
  2日前? 半月前? 2ヶ月前と 具体的にお話しください。

B何が?               What?
  いつから?            When? 
  どこで?                Where?
  どうして?              Why?
  どのようにしたら?        How?
  もちろん ご自分のことです。  Who?

お子さんや お年寄りの付き添いでこられる方は
患者さんのことをくわしくお話しください。

ごくごく まれに ご自分の症状を メモに書かれて
何が心配されていることか分りやすく
相談される患者さんがおられます。
私も話しがしやすくなります。
「この抗生物質は、体がかゆくなり 合わなかった。」
と具体的に書いてあったりします。

眼科にかかれば 目のことは、よくなるだろう ちょっと診てもらおうと考えがちですが
私たちは「黙ってすわれば、ピタリと当てる」易者ではありません。
医師は、よく診ようと考えます。

患者さんの上手な 要領のよいお話しを聴くことでスムーズに診察を
      させていただけます。
受診する前にちょっとメモを取ってみましょう

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