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(角膜が円錐状に突出しています。)
<円錐角膜とは>
円錐角膜とは角膜(黒目)が円錐状に突出してくる眼疾患です。
発症は主に思春期で進行は7〜20年、両眼性ですが、突出の程度や形状は左右異なります。
発症の原因は依然不明ですが、遺伝性、内分泌、アトピーなどが原因に
なっているのではないかと考えられています。
また、よく目をこする人にも多いところから、機械的刺激も影響しているのでは
とも言われています。自覚症状としてまず、視力の低下が見られます。
<円錐角膜の症例数>
1980年代前半では日本国内で1万人前後と言われていましたが、近年トポグラフィー
(角膜形状解析装置)の普及に伴いもっと多いのではと言われてきています。
2001年コンタクトレンズ学会で大阪大学の前田先生によればコンタクトレンズ未経験者の
円錐角膜の頻度は2000人に1人、コンタクトレンズ経験者なら200人に1人、
屈折(近視)矯正手術希望者になりますと20人に1人との発表があったそうです。
<円錐角膜の治療>
発症の原因が未だ不明のため明確な治療法もないのが現状ですが、視力の矯正が必要です。
軽度の円錐角膜の場合メガネでも矯正が可能ですが、コンタクトレンズの見えかたの方が勝るため
多く使用されています。
さらに重度の場合全層角膜移植手術などの適応になる場合があります。コンタクトレンズは
装用して視力矯正をするだけでなく円錐角膜の進行を止めるとも言われています。